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  股木の由来

階段と手加減

 

 

大工が手でこしらえた造りの階段。

踏み込んだ足を上げたときに、すっと前にでる ほんのわずかなゆるやかさを踏み板の高さとし、次の踏み板への高さをわずかに、大工の手加減で調整されました。

 

 

家づくりは、つくった家を長持ちさせ 将来修繕やメンテナンスのことも考慮にいれなければなりません。また、大工の伝承技術を次世代に残せるような建築をおこなっています。家の建築には、大工や左官、建具、屋根、瓦などのたくさんの職人の手が必要とされ、伝承される技術もまた丁寧な家づくりをおこなうことによって継承されていきます。

 

この故郷の家でもたくさんの技が使われていますが、その中のひとつに股木というものがあります。

木造建築では、少し高さがあり空間を分けるものを『股木』と呼びます。これは、ふたつに空間を隔てられるように造作するので、股木を避けるよう大きく踏み足を上げて次の空間へ移動します。

 

股木の大きな役割として、室内への風雨による汚れを防ぎます。また、木の腐食、太陽の直射日光による室内空間の床などへのダメージや色褪せから家を守ることができます。

ベランダと部屋の段差 股木

 (モデル身長は、159cm)

技を持つ手仕事で時間をかけてこしらえるものだからできる 洗練された美しさを感じることができるものがあります。

小さな空間であるはずの階段室の 見ためだけでは感じることのできない繊細な感触。

 

それは、大工の手による計算されたわずかな高さへの手加減でした。この階段をつくるというのは職人の鍛え磨き上げられる高度な技術が必要とされます。実際にも、この空間が階上への余白の間と感じられます。このような過程を正確無比に黙々とつくりだされるのですが、寸法どうりにつくるだすという技術だけではない、職人の心意気ということも忘れてはならないのでしょう。

大工の手加減

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